キャッシングの上手な選び方!消費者金融と銀行カードローンの違いは?

お金が必要になったらどうしますか?

きちんと返せるあてがあるのなら、必要な際に借入れをするのは悪いことではありません。ですが、初めてであればどうしたらいいかわからないのではないでしょうか?必要なお金をどこから借りるか、どうやって借りるか、その基本を見ていきましょう。

キャッシングの申込み条件

キャッシングとはお金を引き出す意味ですが、お金がなく、借りて引き出したいのであれば、もっとも容易なのが「カードローン」の利用です。

カードローンは、銀行、消費者金融、信販会社、クレジットカード会社など様々な金融機関から発行されています。

銀行でも消費者金融でも、カードローンを申し込める条件はおおむね決まっています。明文化されていないもの、されていないものを含めますと、おおむねこういった条件となります。

  1. 働いて収入があること
  2. 20歳以上、65歳未満であること
  3. 過去に金融事故を起こしていないこと

それと、次の項目は申込条件ではありませんが、条件を満たしていないとすぐ審査に落ちてしまいますので、同列に考えておきましょう。
それぞれ見ていきましょう。

働いて収入があること

年齢ですが、ほとんどのローンは20歳以上が申込条件となっています。銀行では20歳以上でも、学生不可のものもあります。

未成年者への貸出しは、法律で制限されているわけではありません。東京・高田馬場にたくさんある学生ローンでは貸してくれますし、クレジットカード会社も未成年者にカードを発行し、キャッシングを認めているものがあります。

ですが、未成年者には契約の取消権があるため、貸すほうは嫌がるのでしょう。成人年齢が18歳に引き下げられた際には、年齢要件は変わるはずです。年齢の高いほうは、業者によって異なりますが、消費者金融ですとおおむね65歳までとなっています。

これも法律の問題ではないので、もっと高い年齢でも貸してくれる業者もあります。

働いて得た収入があること

次に2番目ですが、働いて得た収入があることです。

20歳以上の学生でも、アルバイト収入があれば要件を満たします。

もっとも収入といっても、年金や失業給付、健康保険の給付などだけでは貸してくれません。これは法律による制限ではありません。銀行など、年金収入だけでの人にも貸してくれるものもあります。ですが、年金など公的給付というものは法律上差し押さえが禁じられているので、貸金業者もいざというときに回収しづらく、二の足を踏むのでしょう。

アパートを持っていて家賃収入がある場合などは、立派な収入です。

無職に貸してくれる貸金業者はありません。これは現在の貸金業法で禁じられています。

貸金業法には総量規制という仕組みがあり、業者をまたいでも年収の3分の1までしか貸してくれません。収入のない人には、法律上貸出しようがないわけです。

銀行の場合は貸金業法の適用がないので、無収入の専業主婦でも、配偶者の年収により貸してくれるカードローンもあります。

貸金業法でも、配偶者貸付という特殊な方法があり、配偶者の年収により貸してくれます。ただし、これを実施している業者は非常に少ないです。

過去に金融事故を起こしていないこと

金融事故とは、2~3か月の長期延滞をすることをいいます。

クレジットカード、ローン、分割払いなどの支払を長期延滞しますと、個人信用情報に事故記録が記載されます。俗にいう、ブラックリスト入りという状態です。この状況に陥りますと、貸してくれる金融機関はほとんどありません。信用がまったくない人だからです。

最近は、携帯電話の分割代金を滞納して、この状態になってしまう人が増えています。ただの電話代金だと思って甘く見るからですが、これはショッピングクレジットという、分割払いなので、個人信用情報に載るのです。

キャッシングの金利

カードローンは、比較的金利が高めになっています。

住宅ローンやマイカーローン等、目的を決めて組むローンと異なり、使いみちが自由で、また限度額の範囲内で、繰り返して借入れできるという特徴があり、この便利さが金利に反映しています。

初めて借り入れる人に対する、重要な注意点があります。

カードローンの金利を見ますと、これは「アコム」の例ですが、「3.0%~18.0%」と書いてあります。この幅を見ると、自分はどのくらいで借りられるのだろうと思うでしょう。ですが、数字については、必ず幅の右側、つまり高いほうを見て下さい。

要は、新規にアコムと契約をする人のほとんどは、18.0%からのスタートだということです。
もっとも他の借入れが少なく、収入が高いという、最初から優良顧客になる人は別です。100万円を超える限度額を設定してもらえますと、法律上、金利の上限は必ず15.0%となります。

銀行カードローンは、金利の上限が14~15%のものが多いです。銀行以外の、貸金業者(消費者金融等)から借りる場合は、おおむね金利は18.0%です。

ちなみに18.0%の金利だと、利息はどうなるでしょう。

例えば、1万円を1年間、借りっぱなしにした場合、金利が18.0%ですと、利息が1,800円となります。実際には、返済があるので借りっぱなしにはできませんが、利息の計算はこうしておこないます。

よって、100万円を1年間借りますと、利息は18万円です。こうしてみますと、なかなか利息というものは高いのだなということがわかると思います。

銀行と消費者金融との金利の違い

消費者金融等で借り入れる場合は、例外もありますが金利はおおむね18.0%で、銀行ですと14~15%です。

そうすると、銀行のほうがよさそうに思えます。利息負担の面では確かにそうです。

ですが、絶対に借りたい場合はなんともいえません。金利の高さと、審査の通過率の高さとは比例するからです。わかりやすくいうと、金利の高いカードローンのほうが、審査に通りやすいのです。

金利の高いカードローンは、もちろん誰にでも貸してくれるわけではないものの、ある程度は回収不能となり、焦げ付く事態を想定しているのです。金利が高いと、ある程度の焦げ付きも吸収できるわけです。

また、2018年から銀行は即日融資ができなくなり、融資スピードが大幅に低下しました。申し込んだその日のうちに借りたい場合、銀行という選択肢は現在なくなっています。

また、信販会社やクレジットカード会社の発行するカードローンも、即日融資ができません。これらは決して即日融資が制限されているわけではないのですが、一番速いもので「申込当日の審査完了」が限度です。

よって、2018年現在、即日融資ができるのは、消費者金融だけとなります。

キャッシングの申込み方法

カードローンは、Webでの申込みが普通になりました。どこにいても申込みできますので、もっともお勧めの方法でもあります。

運転免許証等の本人確認書類は、必ず必要です。スマートフォンで写真を撮り、簡単に提出できます。

50万円を超える限度額を希望する場合には、収入証明書も必要です。

審査に通りますと、「自動契約機でカードを受け取る」「振り込んでもらう」「スマートフォンでのキャッシング(セブン銀行ATM限定)などの手段で、キャッシングが可能です。

キャッシングの借入方法と返済方法

借入れは、ATMでの引き出しや振込の指示などでおこなうことができます。

返済については、最低で毎月一回行います。

返済は、ATMから行う他、一部の消費者金融ではインターネットバンキングも利用できます。或いは、銀行自動引落しも選べます。返済は、何度も、また義務としての返済額を超える額を入金して構いません。それだけ返済が早く済み、負担が軽くなります。

まとめ

  • カードローンを申し込むためには、原則働いている必要がある
  • カードローンの金利はおおむね18.0%
  • 金利の高いほうが審査は通りやすい
  • 申込みはWebでできる