キーワード検索でお越しいただいた方にはいきなり申しわけありません。
「レディースローン」「レディースキャッシング」という金融商品は、この世にほぼ存在しません。
お金を借りたいときは、男性も女性も一緒です。あらゆる借り手に対してのサービスはあっても、女性だけを優遇することなどありません。でも、検索するとたくさんそんな案内サイトがあるけど? と思う方もいるでしょう。実体のないレディースキャッシングという言葉が、なぜあるのでしょうか。
レディースキャッシングって一体なに?
女性の金利を優遇したり、返済を猶予したりするサービスなどは、消費者金融にとって無意味ですからあり得ません。
すでに借りている人も誤解しているかもしれませんが、レディースキャッシングと呼ばれるものは、分類すると次のどれかに必ず収まります。
- Webや電話で申し込む際、入口の案内がレディースローンだというだけで、中身はまったく一般のカードローン商品 ⇒ 大手消費者金融の「レディースキャッシング」はみなこれに該当します。よく観察すれば、入口以外はみな共通だということがおわかりいただけるでしょう。
- 一般のカードローンと商品内容はまったく同じだが、名称やカードデザインだけ、女性向けに分けたもの ⇒ 例として、スルガ銀行グループの消費者金融「ダイレクトワン」の「Lady 1st」。
- 業者が、女性にしか貸さないようなイメージをあえて作っているもの ⇒ 女性の利用者が圧倒的に多い、カタログ通販「ベルーナ」系の「ベルーナノーティス」など。実際には男性もまったく問題なく借入れ可能。
- 真の女性向け商品。だが一般ローンと比べ、内容は別に優遇されているわけではない ⇒ 大手消費者金融のアイフルに「アイフルSuLali」という商品がある。カードデザインのお洒落な、10万円が限度額のローン。もっとも、男性もWebから申込可能。
- かつては普通におこなわれていた、専業主婦への貸出し。現在は極めて珍しい「配偶者貸付」としてわずかに残っている。 ⇒ ベルーナノーティス、レディースフタバ等ごく一部で実施している。昔の消費者金融のように、夫の承諾なく借り入れることはできない。また、主夫も利用者できるため女性専用ではない。
以上が、レディースキャッシングというものの正体です。結局、業者の側がWebサイトだけ別に作って、女性への訴求を図っているというだけのことなのです。
フリーダイヤルを一般のものと変え、女性社員が必ず電話に出るというだけのものでも、レディースローンを名乗っています。
ですが、Web申込み全盛の時代です。電話応対のサービスの価値も低下しました。Webの場合、レディースローンの申込み入口をクリックして入っても、その先は通常、まったく同一です。男性がそこから入っても、何の支障もなくカードローンの申込みができます。
4に該当する「アイフルSulali」など珍しい女性向け商品も、女性向けというのはただのイメージであり、実際にはカードローン初心者に対して、入口を広くしたローンです。
レディースローンなどないことは、検索でも証明できます。
「女性専用ローン」で検索してみて下さい。そうしますと、一部銀行のローンしかヒットしません。消費者金融の公式サイトには当たりません。地方銀行の女性専用ローンにしたところで、女性に対する真の優遇があるわけではなく、銀行のイメージ戦略の一環に過ぎません。
なぜレディースローンに期待してしまう?
女性が、実体のないはずのローンに期待してしまうのはなぜでしょう? 次の理由によるものと思われます。
- お金を借りることに抵抗があるので、借りやすいところから借りたい
- お金を借りることを秘密にしたい
- 「レディースDAY」のような、ちょっとした特典を無意識に連想している
特典などないことは説明しました。そして、お金を秘密に、借りやすいところから借りたいというのは、誰でも同じではないでしょうか。
「借りやすい」という意識は、むしろ危険に働くことすらあります。
誰にも知られず借りることで、借金に対する感覚がマヒしてしまうこともあるのです。借金が必要なご自分の状況に、まずきちんと向き合うべきではないでしょうか。
女性はなにを考えて借りるべき?
現在、貸金業法では「配偶者貸付」という、実施している業者の極めて少ない特殊な方法を除き、年収のない人には貸出しをしません。収入のないことを知って貸出しをすると、貸金業法違法となってしまいます。
そうしますと、お金を借りるのは自分の収入の範囲内でという、当たり前の話が残るだけです。女性も男性も、借入れにあたって考えることなど変わらないのです。
女性だから、派遣だったりパートだったりするということは多いかもしれません。ですが、非正規雇用で働いている男性もたくさんいます。この場合、「女性がお金を借りる」のではありません。「派遣労働者がお金を借りる」なのです。
どうやって借りる?
お金を借りるときにはなにを重視しますか? 下記のどれかに必ず当てはまるはずです。
- 即日で借入れできること
- 人(あるいは家族)に知られないこと
- 人と会わずに借り入れ可能なこと
- 借入れ、返済がしやすいこと
- 低い金利で借りること
最後の金利については、残念ながら消費者金融で借りても低金利にはなりません。お金に困っていないときに、銀行カードローンをあらかじめ作っておくのはいい方法です。こちらなら、多少金利が低くなります。
もっとも、消費者金融の金利が通常年18.0%なのに対し、銀行カードローンは年14~15%程度で、著しく違うわけではありません。
それ以外の4項目については、消費者金融でも対応してくれます。
カードローンの申込み
人に会いたくないが、即日で借り入れたいという場合、現在はその手段には困りません。
まず、平日の午後2時頃までに審査が終わっていれば、大手の消費者金融(一部中小も)であれば、振込みで即日融資が受けられます。
ちなみに、審査に掛かる時間は最短で30分ですが、業者の都合や、利用者についての在籍確認(個人名で職場に電話を掛け、電話に出た人の反応で在籍していることを確認する)が済まないことなど、審査が遅れることはありますので、早めに行動しましょう。
午後3時を廻って審査が終わっていない場合は、既存の銀行システムが障害となり、即日融資は不可能です。ただし、申込先の業者と、手持ちの銀行口座との組み合わせ次第では、曜日と時間を問わない振込みが可能です。
- プロミス/三井住友銀行またはジャパンネット銀行
- アコム/楽天銀行
- オリックス・クレジット/ジャパンネット銀行
楽天銀行口座を持っている人なら、アコムで申し込むと振込融資の時間制限がないわけです。そのような銀行口座がない場合は、消費者金融の自動契約機に出向いてカードを受け取りましょう。心配かもしれませんが、人と会うことはほとんどありません。
セブン銀行で、スマートフォンでキャッシングする手段も一般的になってきました。この方法なら、カードを受取りに自動契約機に出向く必要はありません。手持ちのスマートフォンで、いつでもキャッシングが可能です。
まとめ
レディースキャッシングなどというものはありません。ですが、それで女性のあなたが困ることはありません。きちんと計画を立てて借り入れればよいだけです。