カードローンで借入れするのは、お金を使う目的があったからでしょう。
借入れできたのならば、その目的は満たしました。ですがそこで安心していてはいけません。毎月の返済が待っています。借入れ上手の次は、返済上手になりましょう。
カードローンの返済は毎月きちんとおこなう
返済の基本は、毎月の定例返済です。アコム、アイフルなどでは「35日ごと返済」という返済方式も選べますが、この方法を選んだ場合でも、毎月返済していくのが基本です。
定例返済について自動引落しを申し込んでいる場合、銀行に残高を入れておかなくてはなりません。自動引落しでない場合は、ATMで入金したり、インターネットバンキングで返済したりするなど、自分自身で返済を実行しないとなりません。
毎月の返済は、決して忘れてはなりません。忘れると遅延損害金が発生して利息が高くなるだけでなく、個人信用情報に傷がつくことにつながります。
各社とも、返済日を忘れないよう、メールサービスを実施していますので利用しましょう。
定例返済をきちんとおこなった上での随時返済であることは忘れないようにしましょう。
返済日に遅れないために
銀行カードローンの場合、返済が1日遅れただけでも個人信用情報に傷がつきます。
その後、きちんと返済していると、この傷は、その後の返済によって押し出されて2年間で消えます。それでも傷が消えるまでの間は、銀行系クレジットカードが作りづらくなり、住宅ローンや自動車ローンに通りにくくなるでしょう。
消費者金融のカードローンについていいますと、1日返済が遅れたからといってそこまで深刻ではありません。個人信用情報について、滞納が記録されるのが月1回だからです。
ですから、1日遅れてもすぐに返せば大きな問題はないともいえます。ですが、そういった態度はいけません。滞納がある以上、借りている消費者金融に対する信用も上がらないのです。
カードローンの利用実績があれば、限度額を上げてもらえたり、金利を下げてもらえたりすることがあります。
ですが、滞納している人にはこのチャンスはそうそう訪れません。
さらに、返済日に遅れますと、遅延損害金が付きます。完済まで金利が高くなります。
うっかり忘れを防ぐためには、消費者金融カードローンでも、銀行自動引落しを契約しておくのがいいでしょう。
そしてさらにお勧めなのは、ごく少ない額、2万円から5万円程度の定期預金をセットしておいて、口座残高がマイナスになっても引落しがされるようにしておくことです。自分の信用は自分で維持しましょう。
返済ができないときは
うっかりの返済日忘れではなく、返済日は認識しているが、最初からお金が足りないというときはどうすればいいのでしょうか。
このようなときにどうすればいいかというノウハウもたくさん出回っていますが、中には参考にしないほうがいいものもあります。
そのひとつが「消費者金融に電話して待ってもらう」という方法です。
確かに電話して、確実に支払える日を伝えれば、業者は待ってくれます。ですが、勘違いしないほうがいいでしょう。これが意味するところは、「期日を過ぎても業者が督促をしない」というだけのことなのです。
遅延損害金はちゃんと発生しますし、ある程度日が立てば、個人信用情報に傷もつきます。
別の方法も散見されます。「利息だけ支払えばいい」というものです。
業者に電話して、利息だけ支払いたいと言えば、これも可能な場合が多いです。場合によっては確かに有効な方法です。ただし、定例の返済をする契約に違反したことは確かなので、その後早めに本来額を入金しないと、取り扱いが上記と同じことになります。
なによりも、業者の信用を失うことはできるだけ避けたいものです。連絡した上での遅延でも、信用を失わないわけではありません。ですから、基本的な考え方として、返済できなさそうなときは、新たに借りてきてでもなんとかしたいものです。
多重債務のお勧めではないのでご注意ください。借金が膨れ上がり、自転車操業になって、いつ、どこに返したらいいのかわからない状態になれば、もはや新たな借金などすべきではありません。そこまでの状況のことではありません。
まず、今借りているカードローンの限度額がいっぱいでないのなら、追加で借入れをしましょう。
借りたお金で同じ業者に返済をするのは、意味がなさそうに思うかもしれません。ですが、契約上何の問題もありません。電話して、利息だけ支払う相談をするよりずっといい方法です。
ただし、カードローンによっては、新たな借入れをすることで、返済額自体が変わる場合もありますのでご注意ください。当月の返済額が変わらなくても、次の月から返済額が増えることもあります。
限度額がいっぱいの場合や、そうでなくてもよそから借りるとしたら、どこからがいいでしょうか。まずはクレジットカードです。クレジットカードのキャッシング枠は、少ない人でも5万円から10万円程度はあるでしょう。これを使って、カードローンの返済日には間に合わせましょう。そして、クレジットカードのキャッシング枠にも利息が掛かりますので、こちらも可能な限り早めに返済しましょう。
随時返済の重要性
カードローンの月々の返済額は、それほど多額のものではありません。
借金を作ったのだという自覚をきちんと持ち、ライフスタイル全般、お金の細かい使い方を見直すことができるのであれば、決して返済できないような額ではありません。
ですが、ここに落とし穴があります。定例返済だけでは、借金はなかなか減りません。
カードローンに限らず借金を減らすためには、元本について返済をしなければなりません。月々の返済額だけが頭にあり、利息についてはあまり考えない人も多いのではないでしょうか。しかし毎月ちゃんと利息は発生します。
毎月の返済額は、利息に充当される部分と、元本に充当される部分とに分かれているのです。
返済は、最初に利息から充当されるルールとなっています。利息に充当した額を超えた部分について、ようやく元本に充当されます。
借金をした際に、「毎月いくら返せばあとは自由に使っていい」という考え方をしていると、返済の負担の大きさにも気づかないことになります。負担が大きいということは、結局損をしているのですから、もったいない話です。
特にカードローンの場合、金利は利息制限法という法律の上限である18.0%に設定されていて非常に高いので、できる限り利息を増やさないことを考えなければならないのです。
毎月の義務としての返済だけしていると、借金はなかなか減りません。賞与が出たときなど、積極的に随時返済をしていくことによって、元本を減らすことができ、最終的な負担がそれだけ軽くなるのです。随時返済とは、利息が発生することを最大限に抑える、大事な行為なのです。
随時返済の仕方
随時返済は簡単です。定例返済の日に、増額して支払うのも、別の日に支払うのも随時返済となります。どちらの場合も、業者に増額返済を伝える必要はありません。
定例返済の金額というのは「義務」としての額だということを理解しましょう。つまり、義務さえ満たしておけば、いくら支払っても利用者の自由だということです。
定例返済日より前に随時返済する場合、日によって定例返済が消滅する場合としない場合とがあります。このルールは利用しているカードローンによって異なります。増額返済の場合、すべて元本に充当されることになりますので、借金が大きく減ります。
まとめ
- 返済は絶対に守る
- 返せないときはよそから借りる
- 随時返済は必ずしよう