キャッシングの利息はどの位?シミュレーション結果を紹介!

お金がカードローンで無事借り入れられたとします。今度は返済をしていくのですが、その際利息については考えないことが多いものです。

確かに、月々の返済額だけ押さえておけば、すぐ困ることはないものです。ですがそれでは結局、利息ばかり払うことになって損をしてしまいます。

キャッシングした際の利息について、いま一度整理をしてみましょう。あなたもキャッシング強者になれます。

カードローンの金利の実際

カードローンに限らず、ローンの利息計算方法はおおむね同じです。

カードローンにおいて、他のローンと根本的に違うのは、金利の高さです。金利は、利息計算にあたってもっとも重要な要素です。カードローンの性質は、借入れが容易で、利用目的が自由であることです。借りやすい分、金利も高くなるのです。

消費者金融の金利は、利息制限法の上限が多いです。利息制限法の上限金利は、借入限度額100万円未満の場合で、年18.0%です。

プロミスが上限17.8%、オリックス・クレジットが16.8%などという例外もありますが、ほとんどの業者は18.0%で貸し出しています。

借入限度額が100万円以上の場合は、必ず15.0%が金利の上限となります。反対に、借入限度額が10万円未満の場合は20.0%で貸し出しても合法ですが、この金利設定はほとんどされていません。

カードローン商品の金利を見ますと、金利の幅が広くなっているものもありますが、期待してはいけません。金利を見る際は、必ず一番高い数字を見ましょう。多くの人は、18.0%からのスタートです。利用実績に基づいて、限度額を上げてもらえ、それによって金利も下がることがあります。

銀行カードローンなら金利は?

消費者金融のカードローンより、銀行カードローンのほうが金利は低いです。

例外もありますが、おおむね上限の金利は年14~15%です。初めて借り入れる場合は、このぐらいの金利と考えてください。銀行カードローンも、利用実績によって限度額をアップしてもらえたり、金利を下げてもらえたりすることがあります。

キャッシング利息の計算式

カードローンの利息計算は、決して難しくありません。基本を知っておけば、誰でもできるものです。

まず、年間の利息というものを算出します。年利というだけあって、金利から、1年間に派生する利息が求められるのです。

50万円を1年間借りる場合は利息はこうなります。
500,000×18.0%=90,000

実際には、返済をしなければなりませんので、この数字は架空のものです。それでもこうやって、「返済をしないものと仮定して1年間借りっぱなしにする」という計算が必要なのです。

上記の年間利息をもとに、今度は1日ごとの利息を計算します。365(うるう年は366)で割るだけです。

90,000÷365=246.58

これが1日の利息です。50万円を借りて1日経つと利息が246円となり、銀行の提携ATMを使ったときの手数料より高くなります。

今度は、毎月の利息を見てみましょう。これも簡単で、前回返済時からの日数を掛けるだけです。返済日によって日数は異なりますが、30とします。

246.58×30=7,397 (小数点以下切捨て)

SMBCモビットを例にとりますと、50万円借りている人の毎月の返済額は13,000円です。13,000円返済しますと、そのうち半分以上の7,397円が利息なのです。

この仕組みはきちんと理解しておきましょう。

返済額は、まず利息に充当されます。それから元本です。
50万円の借金をして、13,000円の定例返済をした場合、利息が7,397円なので、元本に充当されるのは残りの5,603円だけとなります。

13,000-7,397=5,603

これにより、借金が多少減ります。

500,000-5,603=494,397

借金が494,397円に減りました。次の利息計算の際は、これを元本として計算することとなります。

早く元本を減らしていけば、利息もどんどん減っていくことがおわかりでしょうか。整理すると、返済時における利息の額は次の通りです。

(元本)×(金利)÷365×借入日数

利息のシミュレーション

大手の消費者金融では、返済額、返済月数のシミュレーションが用意されています。これを使いますと、利息の計算も容易です。

業者によっては、既定の金利しか設定できないものもありますが、プロミスのサイトにあるシミュレーションは、プロミスで提供していない金利設定もできますので、これを使って計算してみます。現実に返済をおこなう場合には、返済金額を自由に決められるわけではないのでシミュレーションとイコールではないですが、借金の仕組みを理解する上では十分です。

シミュレーションには、毎月の返済金額を調べるものと、完済までの月数を調べる者とがあります。後者のシミュレーションを使ってみましょう。

借入金額50万円
毎月の返済額15,000円
金利18.0%

としてみます。本来、プロミスにはない設定の金利です。

これで「シミュレーションを実行」しますと、結果が出ます。すると、返済終了まで「47か月」という結果が出ました。

続いて、「返済計画の詳細を見る」をクリックしますと、毎月の返済額15,000円の中に占める、利息の割合がわかります。利息の合計が一番下に表示され198,327円でした。

つまり、50万円を借りると約20万円の利息を払うことになります。カードローンがいかに高金利なのはおわかりいただけるでしょう。

次に毎月の返済額についてです。

最初の返済では、利息は7,500円で、元本に充当される金額と同じです。ですが、毎月の返済額が変わらないまま、24回目には利息は4,436円に低下します。それだけ、元本への充当が増えたわけです。さらに36回目には、利息は2,370円となっています。借金の残高は、この時点で145,407円です。こうなると、もう一気に全額返済してしまいたくなるのではないでしょうか。

無利息サービスを提供するキャッシング

消費者金融大手では、初回借入れ時に限り、無利息サービスを実施しています。

無利息サービスとは、基本的に30日間、利息を発生させないものです。

返済義務が一回なくなるわけではなく、返済は通常通りしなければならないのですが、借入れから30日についての利息は発生しませんので、この期間についての返済は、全額元本に充当されるわけです。

すでに利息の計算方法、シミュレーションを見てきた人にとっては、その価値はよくおわかりのはずです。

無利息サービスは、プロミス、アコム、アイフル、レイクALSA等で実施しています。

レイクALSAは珍しく、無利息サービスが2種類あります。通常の「30日間無利息」以外に、「5万円に限り180日間無利息」というサービスがあり、どちらかを選べます。借入額の少ない人なら、半年間は実質的に安い金利で借り入れることができるわけです。

まとめ

  • 利息の計算は難しくない
  • 金利は、1年間借り入れたときの利息(年利)を計算するためのもの
  • 年利があれば、日利も月利も簡単に計算できる
  • 返済額は、まず利息に充当され、次に元本
  • 元本を減らすためには、随時の返済が重要
  • 無利息サービスを使うと、最初の30日間分について、元本に返済される