カードローンを利用していると、返済日がいつだったのかと不安に思ったり、収入のアテがあっても更に急な出費が重なり、返済日に間に合わなくなってしまうこともあります。
カードローンは必ず返済しなければならないものです。
もしも返せなかった場合、「遅延」「延滞」「滞納」の区別はどうやってつけられるのか、すぐにブラックリスト入りになってしまうのか、気になるものです。
カードローンの「遅延」「延滞」「滞納」の違いと目安をしっておきましょう。
遅延とは
遅延とは、返済が遅れている期間が短期間の時に使います。
目安としては、1ヵ月までが遅延と言われています。
信用情報機関では、「〇日遅延」と表記される時には数日レベルの返済の遅れであることが多くなります。
延滞・滞納とは
「延滞・滞納」は、2ヶ月以上の長期間の返済の遅れの時に使われます。
金融業界では、「延滞」と「滞納」という表現に関して、意味の違いはありません。
但し、一般的には「延滞」に統一されていて、「滞納」という表現は殆ど使われないのが現状です。
個人信用情報機関でも「延滞」と表記されるのが殆どです。
しかし「滞納」が絶対に使われない訳ではありません。
延滞よりも更に長期に渡り支払いが遅れた場合に「滞納」が使われることもあります。
これは、「滞納」と言う言葉のイメージから、より深刻な事態であることをアピールする目的が大きいと思われます。
「滞納」というのは、税務署等威厳のあるところで使われる言葉で、重みが違います。
いかにも大罪を犯しているという気持になる人も多いでしょう。
債権回収会社はこの心理効果を狙って「滞納」と表現しているのです。
ブラックリスト入りの目安とは
カードローンで金融事故を起こすと、ブラックリストに記録されてしまいます。
支払いが遅れた際に、ブラックリスト入りの目安はどの位なのでしょうか。
遅延の場合
遅延は返済日から数日〜1ヵ月程度の遅れです。
金融機関によっては、引き落とし日に入金がなかった場合、後日に再引落しをかけてくるところもあります。
返済日から少し遅れてしまっても、再引落し日に間に合えば軽度の遅延なので大丈夫だと言われています。
確かに、遅延1回だけではブラックリストに載る程ではありませんが、毎回遅延していると常習性があるとしてブラック入りする可能性もあります。
特に審査に厳しい銀行系のカードローンでは、1日でも遅延するとブラック入りする可能性もあるのです。
延滞・滞納の場合
延滞・滞納の場合は、1ヵ月〜2ヶ月程度の遅れを「3ヵ月連続」で行うとブラック入りする可能性が高くなります。
そして、「2ヶ月以上の延滞」は1回でもアウトになると思って良いでしょう。
他に使えるカードローンがあるから大丈夫と思っている人もいるかも知れませんが、1社のカードローンでブラック入りすると、しばらくして他社のカードローンも使えなくなることが殆どです。
金融機関では、数か月に1度途上審査をかけています。
自社への支払い状況だけではなく、他社への支払い状況もチェックしていますので、1社の延滞が他社のカードローンまで影響していくのです。
信用情報機関であるCICとJICCの調査では、借金がある人全体のうち3分の1はブラック入りしているとなっています。
それだけ遅延でも延滞でもブラック入りする可能性は高いのです。
支払いが遅れた時の対処法
ついうっかり支払を忘れてしまった、どうしても収入のタイミングが間に合わなくて返済できなかった、という場合もあるでしょう。
その様な時には以下の対処法を参考にして下さい。
遅延の場合
返済日が1日でも過ぎてしまった場合、とにかくすぐにカードローン会社に電話をしましょう。
その際に、支払う意思があるとはっきりと伝えることが大切です。
カードローン会社では、再返済日を設定してきますので、その日までに必ず支払います。
たまに1回の遅延する位ならば、誠意ある態度を示すことでブラックリスト入りことはまずありません。
延滞の場合
延滞の場合、返済期日から2ヶ月以上経過している状態です。
誠意をもって「返済ができない理由」を説明して、返済の意思があることをはっきりと伝えます。
また、この時カードローン会社に対して「いつなら返済できるのか」を明確にすることも忘れてはいけません。
滞納の場合
既に督促状が届いていて「滞納」という表現になっている場合、かなり深刻な事態になっています。
それ以上返済をしないと、銀行口座を凍結されたり、資産を差し押さえられたりします。
どうしても返済ができない場合には、弁護士に債務整理の相談をしましょう。
まとめ
「遅延・延滞・滞納」は、それぞれ返済が遅れている期間と、相手に対する事態の重要性をアピールする為に使い分けられています。
いずれにしても返済が遅れていることに変わりはないので、一刻も早く支払うことが大切です。
ブラック入りをするかしないかを心配するよりも、これ以上遅延・延滞を繰り返さない様にお金の管理をしっかりと行う様にしましょう。