学生の味方・学生ローンとはどんなところ? 消費者金融とは違う?

大学生や専門学校生が、保護者に頼らずお金を借り入れたいときはどうしたらいいでしょう。

アルバイトをしていて収入がある学生さんなら、最大で、年収の3分の1までは借入可能です。

学生さんのための消費者金融、学生ローンをご存じでしょうか。高田馬場によく行く学生さんなら、看板をよく見かけることでしょう。

学生ローンとは、いったいどういうところでしょうか。一般の消費者金融とは違うのでしょうか。

以下、その特徴を見ていきましょう。

学生ローンとは

学生ローンにもいろいろな業者があり、サービスの細かい部分は異なります。ですが、一般の消費者金融とは異なる、次の共通項を持っています。

  • 東京・高田馬場に集まっている
  • 来店しなくても振込みで借入可能
  • 基本的には、学生にだけ貸付けするが、学生時代に利用者だった人に対しては、社会人になっても貸してくれる
  • 未成年者にも貸してくれることが多い
  • アルバイト先へ在籍確認の電話を入れることは、基本的にはない
  • 毎月の返済の際、利息だけ入金すれば遅滞扱いにしない業者が多い

学生ローンの業者も、一般の消費者金融等と同様、貸金業法という法律に基づき貸付けをしています。

ですから、一般の業者と仕組みがまったく違っているというわけではありません。

学生ローンで扱っている商品も、いわゆるカードローンです。

カードを発行しない業者も多く、カードローンという呼び方はしていませんが、限度額の範囲内で、繰り返し借入れができるという、カードローン独自の性質を持っている点は一緒です。

中でも、学生ローンならでは最大の価値が、20歳未満の未成年者に対しても貸付けをしてくれる点でしょう。

すべての学生ローンがそうだというわけではありませんが、比較的未成年に貸してくれる業者が多いです。ただし、保護者の承諾を必要とする業者もあります。

20歳以上の学生さんであれば、大手の消費者金融も貸付けをしてくれますが、未成年者に関しては門前払いです。

未成年者に貸し付けても、法律に触れるわけではありません。

しかし、未成年者には民法上の保護があって、契約取消権があるため消費者金融としては面倒なのでしょう。

2022年に成人年齢が18歳に引き下げられますが、それまでは、未成年の学生に対する学生ローンの独自性が続くでしょう。

学生ローンのメリット

学生ローンのメリットは、特徴の欄に記載した以外にもあります。

学生ローンは、一般の消費者金融よりも金利が低くなっています。

金利は多くの場合、このような設定です。

一般消費者金融・・・18.0%
学生ローン・・・・・17.0%

18.0%というのは、利息制限法という法律により決まっているものです。限度額が100万円未満の場合、18.0%が上限金利となります。

消費者金融大手、プロミスのように上限金利17.8%という、例外的な業者もありますが、ほとんどの場合、消費者金融の金利は18.0%です。

消費者金融の金利は、幅をもって記載されています。

3.0%〜18.0%などと表示されていますが、学生さんが借り入れようとする場合、18.0%以外で貸してくれる理由はありません。

この点、学生ローンは競争のため、若干金利を低くしています。16.5%など、さらに低い設定の学生ローン業者も存在します。

お金を借りる以上、金利について無頓着ではいけません。高い利息を払うことは知っておかなければなりません。

学生ローンのデメリット

未成年の学生さんであれば選択肢は限られますが、20歳以上であれば一般の消費者金融からも借入れできるわけです。

その場合、一般の消費者金融と比較した、学生ローンのデメリットも考えておきましょう。

まず、借入れ、返済時の利便性が大きく下がります。

消費者金融大手の場合、借入れの方法が多様です。

ローン専用カードを使ってATMでキャッシングするのが一般的な方法ですが、最近ではスマートフォンを使ってセブン銀行ATMでキャッシングする方法も登場しています。

振込みも便利ですが、プロミスから「三井住友銀行・ジャパンネット銀行」へ、またアコムから「楽天銀行」への振込みなど、24時間365日可能な方法も登場しています。

一方、学生ローンは振り込んでもらうにしても、従来の銀行システムを使っていますので、午後3時以降や土日祝日は不可能です。

返済も大きく違います。

学生さんでも、インターネットバンキングをしている人なら、手数料無料のインターネット返済は便利です。

ローン専用カードやスマートフォンで、ATMで入金する方法もあります。

学生ローンの場合、返済方法が「来店」か「振込み」だけとなることが多いです。

そうしますと、振込手数料が結構掛かることがあります。利息が低いメリットが手数料で失われることもあります。

まとめ

特徴のある消費者金融である、学生ローンについてみてきました。

特に未成年の学生にとっては価値が高いでしょう。高校生はダメですが、大学生・専門学校生なら、保護者の承諾なく貸してくれることもあります。

金利も低いので、上手に使ってきちんと返済していきましょう。

社会に出る前に、ローンというものをきちんと知っておくことは、必ずいい経験となります。