クレジットカードのリボ払いは、いくら使っても毎月の返済額は一定というクレジットカードの便利な返済方法ですが、そもそもリボ払いは借金であるという事実を知らない人が多いようです。
リボ払いの返済の内訳は、利息+元本返済 です。毎月の返済額は一定ですが、残債によって、利息と元本返済の割合が代わってきます。利息は残債に一定の金利をかけたものになるので、残債が増えるほど、返済のうち利息が増え、元本返済分が減るということになります。
元本が0にならなければ返済は終わらないので、元本返済分が減るとなかなか借金が終わらず利息ばかり払っているという状態になります。
利息は損をしているだけですから、預金に余裕があれば一括返済をした方がお得です。
リボ払いの一括返済は、カード裏面に書かれている電話番号に電話すれば手続きできます。
金利の低い銀行カードローンの方がお得
手元のお金の余裕がないからリボ払いを利用しているという場合、それなら、もっと金利の低い銀行カードローンでお金を借りて買い物をした方が利息が少なくなる分お得です。
銀行カードローンも、限度額内なら追加でお金を借りることができ、返済はリボ払いになるのでクレジットカードでの返済と同じです。ただ、利息分が少なくなるので残債の減りも早くなります。
しかし、銀行カードローンであっても、終わらない借金のリスクは伴いますので十分注意して計画的に利用しなければなりません。あくまで、どうしてもリボ払いでなければいけない人であれば、より金利の低い銀行カードローンを使った方がお得だよという話です。
また、1つ銀行カードローンを利用する上で注意があります。それは、クレジットカードのリボ払いの金利(一般に15%程度)よりも低い銀行カードローンを利用しなければ意味がないということです。
銀行カードローンの金利は限度額によっても違ってきますが、100万円以下の限度額でも15%を下回る銀行を選ぶのがいいでしょう。
リボ払いは借金です
リボ払いが借金であるということは「利息」ももちろん付きます。リボ払いの利息の金利は、年15%前後というのが一般的です。
例えば10万円の買い物をしても、毎月5,000円の支払いで済む代わりに利息が発生します。最初に払う利息は100,000円の15%の1ヶ月分だから、100,000 x 15/100 x 1/12 = 1250円になります。
つまり、5,000円を支払っても、そのうち1250円は利息で、実質 3750円しか返済していないということになります。(5000円 - 1250円)
リボ払いに利息がかかると知らない人は、5,000円返済したのだから、残り95,000円だなと考えるでしょう。しかし、実際は 100,000-3750=96,250円が残り(残債)なのです。
もし、この調子で残債がなくなるまで毎月5,000円ずつ返済していったとすると、トータルではいくら支払うことになるでしょうか?パッと計算できる人はいないでしょう。→ こちらのページで計算することができます。
借入10万、金利15%、毎月の返済 5,000円でシミュレーションすると、次のような結果が出たと思います。
- 返済期間 2 年 0 ヶ月
- 総返済金額 115,794円
- 総支払利息 15,794円
つまり、10万円の買い物をしたのに、実際支払ったのは 115,794円です。15,794円も多く支払ったことになります。
もちろん、利息がかかるのは承知の上で、上手にリボ払いを使っているなら構いません。しかし、上手に使おうと思ってはじめたリボ払いでも、知らず知らずのうちに金銭感覚が狂いはじめ、終わらない借金地獄へと陥ってしまう人が多いのです。そこがリボ払いの危険なところです。
リボ払いは返済期間が長期化しやすい
リボ払いの本当にヤバイのは返済期間が長期化しやすいところです。
なぜ、返済期間が長期化しやすいのかというと、繰り返しクレジットカードで買い物をしても毎月の返済額は変わらないため、金銭感覚が麻痺してしまい、残債(借金)ばかりが増えてしまうからです。そうなると、返しても返してもなかなか借金は0になりません。
残債が増えればその分支払う利息も増えてきます。利息は、残債✖️金利だからです。利息が増えると、毎月の返済額は同じなので、逆に残債の返済に充てられる分が減ってしまいます。すると、更に借金は減りづらくなるという悪循環に陥ります。
リボ払いの利用イメージと残債
月 | 利用 | 返済 | 利息 | 残債 |
---|---|---|---|---|
1 | 30,000円 | 5,000 | 375円 | 25,375円 |
2 | 10,000円 | 5,000 | 442円 | 34,932円 |
3 | 20,000円 | 5,000 | 686円 | 50,618円 |
4 | 20,000円 | 5,000 | 882円 | 66,500円 |
5 | 100,000円 | 5,000 | 2,081円 | 163,581円 |
... 永遠と続く
リボ払い専用カードは更に地獄
リボ払い専用カードとは、お店で「一回払いで」買い物をしても自動的にリボ払いになるクレジットカードのことです。リボ払い専用カードは付くポイントが普通のカードより大きかったり、その他の特典が付くことが魅力ですが、リボ払いが借金であるということを思い出してください。
そういったポイントや特典よりも、支払う利息の方が圧倒的に多いのです。より多くのポイントが付く代わりにそれ以上に損をしているのです。
そういった特典にだけ目がいって、いつもリボ払い専用カードで買い物をするのは本末転倒であり、無駄なことです。続けていると借金地獄に陥り大変なことになるでしょう。
ポイントが欲しければ毎月の返済額を増やす
リボ払い専用カードのポイントが目当てなら、リボ払いの毎月の返済額を限度額と同じにして実質1回払いと同じにしましょう。ショッピングの1回払いまでは利息はかかりません。
これにより、ポイント還元率が通常のクレジットカードより高く、1回払いで利息も付かないという使い方ができます。
返済額の変更は電話やウェブからできますが、カードによっては毎月の返済額に上限があるところもあるので注意しましょう。