キャッシングの繰り上げ返済とは?メリットとデメリットを紹介します

「キャッシングの繰り上げ返済」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これはキャッシングで借りたお金を予定よりも早く返済することを言います。でどのようなときに繰り上げ返済が可能となるのでしょうか?

たとえば臨時収入が入ったとき、それを返済に当てたいと思うかもしれません。また旅行などのためにお金を貯めていたものの、その予定がキャンセルになったときなども、繰り上げ返済が可能です。

結論から述べると、キャッシングの繰り上げ返済は、できる限り行った方が良いでしょう。なぜそのように言えるのかは、繰り上げ返済がもたらすメリットについて理解すれば、納得いくはずです。

ここでは繰り上げ返済によるメリットについてご紹介します。その後、繰り上げ返済に伴うデメリットをご紹介したいと思います。ではその前に、キャッシングの利息の仕組みについて簡単にご説明したいと思います。

利息と全額返済までの日数の関係

キャッシングの利息は、金利と全額返済までにかかった日数によって計算されます。簡単に言うと、利息は「1日につきいくら」といった形で支払わなければなりません。

そのため全額返済までの日数が多いと、それだけたくさんの利息を支払わなければならなくなります。少額のお金をキャッシングした場合、当日、もしくは次の日に全額返済できれば、利息の額は非常に小さいものです。

しかし高額のお金を借りた場合、全額返済にそれなりの日数がかかってしまうのが一般的です。そして消費者金融でのキャッシングの金利は、銀行のカードローンよりも高いのが一般的です。

そのため返済日数が長くなると、高額の利息を支払わなければならなくなります。実のところ、キャッシングの金利は契約後に変更されることはありません。

そのため利息の支払いをなるべく少なくしたいのであれば、できるだけ早く全額返済することが必須となるわけです。

繰り上げ返済のメリット

当然のことながら繰り上げ返済することができれば、全額返済までにかかる日数は少なくなります。そのため支払うべき利息の額は少なくなるのです。これは繰り上げ返済がもたらす、最大のメリットと言えます。

またどんなに綿密に返済予定を立てていたとしても、借金返済中はなかなか落ち着かないものです。しかし繰り上げ返済で借金を早めに返済してしまえば、そのような思い煩いから解放されます。

こうした点も、繰り上げ返済がもたらすメリットです。

繰り上げ返済のデメリット

繰り上げ返済は当初予定していた毎月の返済額よりも、多めのお金を返済することになります。たとえば「毎月1万円ずつ返済していたものの、臨時収入が入った月はそれに5万年上乗せして返済する」といった感じです。

このプラス分のお金の支払い方法は、消費者金融によって異なります。たとえば単に繰り上げ返済分のお金を通常の返済分に上乗せするだけでいい場合もあれば、別個で支払わなければならないこともあります。

ATMなどを利用して返済を行っている場合、手数料が必要となります。この場合、当然のことながらATMの使用回数が増えることで、手数料の支払い額も増えるわけです。

そして後者のように繰り上げ返済額は別個で入金しなければならないというケースでは、ATMの使用回数が増えてしまいます。それに伴い、手数料の支払い額も増えてしまうのです。

多くの消費者金融は、繰り上げ返済にかかる手数料は支払ってくれません。これらは自己負担となるのです。それでもたいていのケースでは、手数料を支払ってでも繰り上げ返済を行った方がお得です。

そのため思わぬ仕方で臨時収入が入ったり、使えるお金が増えた場合は、繰り上げ返済に当てることをおすすめします。

また現在自分がお金を借りている消費者金融が自社ATMを有しているか、もしくはインターネットバンキングが可能であるかを事前にチェックすることができます。

なぜなら自社ATMを有している消費者金融や、インターネットバンキングで返済が行える場合は、手数料が無料の場合もあるからです。手数料がかからない場合、繰り上げ返済に伴うデメリットはないことになります。

だからと言って繰り上げ返済のために生活費を極端に削ってお金を作り出したり、親や友人に借金をして迷惑をかけることがないように気をつけなければなりません。

まとめ

キャッシングの返済が苦しいと感じさせる最大の原因は、利息の支払いです。そのため利息の額を少なくする方法を考慮することは、非常に重要なのです。そして繰り上げ返済はその方法の1つであると言えます。

臨時収入が舞い込むと、思わず欲しいものを購入したいという衝動に駆られるかもしれません。このようなとき、キャッシングによってもたらされる利息の支払いについて考えるようにしましょう。

借金をなるべく早く返済することがいかに重要であるかが理解できます。上記でも述べたように、繰り上げ返済には手数料がかからないこともありますので、積極的に考慮すべきです。