カードローンから借入をすると、翌日に返済しても1日分の利息がかかります。カードローンの金利が日割り計算になっているからです。つまり、長く借りていればいるほど「余計」なお金を取られることになります。従って、借入残高を完済できるだけの資金的な余裕があるなら、1日でも早く一括返済するのが得策です。
そして、カードローンはいつでも一括返済ができるシステムになっています。
借入残高の確認
借入残高を一括返済する場合はまず、借入残高の確認から始めます。前回返済時に受領した利用明細書があれば、そこに残高が記載されています。その残高に一括返済する日までの日割りの利息を足した金額が完済のための金額です。
利用明細書が無い場合は、業者の公式サイトにある会員ページでも確認できます。ただし、電子データによる確認手続きをしていないと、会員ページでの確認はできません。
また、業者のコールセンターに電話をして教えてもらう方法もあります。なお、利息は1日ごとに増えるため、返済予定日に実行しないと計算のやり直しになります。
Pay-easyを利用した一括返済
Pay-easy(ペイジー)を利用すれば、即時に一括返済をすることができます。Pay-easyというのは、マルチペイメントネットワークを利用したインターネット振込システムのことです。24時間いつでもパソコンやケータイなどを通じて口座のある銀行から企業へ支払いができます。
しかも、振込手数料が無料です。Pay-easyに対応しているカードローンの場合は、Pay-easyを利用するのが賢明です。なお、銀行振込でも一括返済が可能ですが、高い振込手数料がかかるため、得策とは言えません。
コンビニATMからの一括返済
コンビニATMから一括返済する場合は若干の問題があります。それは、ATMからの入金の場合、ほとんどのATMが硬貨での入金ができないからです。
カードローンの利息は必ずと言っていいほど、何百何十何円という端数がでます。そうなると、ATMからは一括返済ができません。
ただ、そんな場合でも一括返済の可能な方法があります。それは端数を切上げて入金することです。例えば、借入残高が利息を含め165,430円だった場合、千円単位に切上げて166,000円を入金します。
余剰額の570円は業者の「預り金」となります。会員ページの利用明細を見ると、預り金として570円が記載されています。ただし、中には借入残高以上の返済を受付けない業者もあるので、事前の確認が必要です。
完済扱い
借入残高が1,000円未満だった場合、カードローンでは「完済扱い」になります。従って、165,430円の借入残高だった時に、165,000円だけ入金して430円を残しても問題はありません。
1,000円未満の端数の残高に対して利息がついたり、支払いの請求が来たりすることはありません。今後、新たに借入の必要が出た時に、同じ条件で利用できるため、そのままにしておいても構いません。
包括契約と契約解除
カードローンの契約は「包括契約」となっているため、借入金を完済しても契約は解除されません。包括契約と言うのは、「一定の範囲内におけるまとまった取引」のことです。
つまり、一定の金額の範囲なら、いつでも自由に借入のできる契約形態になっています。従って、1つの借入が完了しても、契約が無くなるわけではありません。いつでも同条件で2つ目の借入ができます。
もし、何らかの事情で業者との取引を解除したい場合は、正式に契約解除の手続きを取らなければなりません。
預り金の処理
ATMから過剰に入金した預り金に関しては、メールや電話、ハガキなどで業者から連絡があります。次回の請求分から相殺するか、銀行口座に振込むかを確認されます。
例えば、プロミスでは「お知らせメール」が送られてきます。会員ページのお知らせページを見ると、「預り金のお知らせ」という件名があります。返金するのでプロミスコールに連絡くださいという内容が書かれています。
プロミスにおける預り金の返金方法は銀行口座への振込、店舗窓口での受取り、預り金分の借入、次回の返済への充当があります。
レイクではホームページに「おつりがでないなどの理由で、返却させていただく金額がある場合は、いずれかの方法にて返却の手続きを行います。店頭窓口での返却、銀行振込での返却、郵送での返却」という文章が載っています。
なお、銀行口座への振込の場合、振込手数料は業者が負担します。
まとめ
カードローンの利息は日割り計算になっているため、1日でも早く返済することがカードローンを利用する鉄則です。借金より利息の高い預金はありません。
カードローンの借入残高を一括返済する場合、1,000円未満の端数に関しては気にすることがありません。多く返済すれば返金してもらえ、少なくても利息が付くことはありません。
なお、カードローンは包括契約のため、利用を解除したい場合は正式な解除手続きが必要です。