どうしてもお金に困った時に、魅力的な広告を見つけて、ついついお金を借りてしまった。
と、いう経験はありませんか?
しかも、借りた後でヤミ金だと気がついた時には、パニックになってしまいますよね。
膨大な金利を払わなければいけないヤミ金。
払わなければ、厳しい取り立てが来ると思うと、金利が高くても、払い続けなくてはいけないと思ってしまいます。
でも、その金利は本当に払い続けなくてはいけないのでしょうか?
1度、冷静になって見直してみましょう。
ヤミ金からお金を借りたら、払い続けなくてはいけないの?
そもそも、ヤミ金からお金を借りたら払わなければいけないものなのでしょうか?
ヤミ金とは法律的に認められている金融機関ではありません。
その金利も、10日で1割りなど、通常なら認められない違法な金利です。
まずはヤミ金は、無登録で貸金業を営んでいるという事。
つまり、出資法違反に該当するという事を覚えておきましょう。
そして、ヤミ金からお金を借りても、返済義務は一切ないのです。
これは、平成20年に正式に最高裁判所が判決としてくだしたのです。
ヤミ金からお金を借りても、返済義務がないばかりか、返済した金額も債務者へ返金されるのです。
ヤミ金からお金を借りたら、返済義務がない事を、覚えておく事が大切です。
準備
まずは、ヤミ金業者に関する事は全て記録しておきましょう。
ヤミ金業者の名前と電話番号は、きちんと明確に記載しておきましょう。
そして、振り込み明細表はきちんと持っておきましょう。
そして、ヤミ金からの着信履歴、留守電は証拠となりますので、保存しておきましょう。
弁護士に相談して解決
返済義務はありませんが、それでも借りた以上取り立ては来てしまいます。
次第に、会社や親族、近隣の人にも迷惑がかかるかもしれません。
では、ヤミ金からお金を借りた場合はどうしたら良いのでしょう?
この場合は、すぐに弁護士に相談しましょう。
では、どのような流れで、ヤミ金問題を解決出来るのでしょうか?
1.弁護士に相談
まずは、弁護士に相談しましょう。
厳しい取り立てや、次々と来る督促状に悩まされる前に、弁護士に相談するのが大切です。
この時に、忘れてはならないのが、弁護士に相談するという事は、依頼料が発生するという事です。
依頼料が支払えないなら、弁護士に相談は無理だと諦めるしかない。
そう感じるかもしれませんが、その結論は早いです。
法テラスという機関を知っていますか?
法テラスは、国が設立した無料で相談出来る機関です。
相談内容を聞き、弁護士を紹介してくれますし、弁護士費用も立て替えてくれます。
その費用の支払いも少額のお金を分割で支払えるという、まさに困っている人にとっては、嬉しい機関です。
ただ、法テラスの場合は、当日相談はしていませんし、費用の立て替えには審査が必要なので、多少の時間がかかります。
急いでいる場合は、まずは無料相談を行っている弁護士事務所に相談してみるという事も必要です。
2.委任状作成
弁護士が債務者に変わってヤミ金と交渉する為には、委任状が必要となってきます。
委任状には、債務者の氏名と印鑑を必要とします。
そして、委任された弁護士の名前と印鑑、ヤミ金業者の名前、委任内容が書かれています。
弁護士は委任状を受けとる事で、委任契約を結びます。
そして、ヤミ金業者に受任通知を送付します。
3.再計算
受任通知を送付した後、弁護士により、履歴の開示がヤミ金側に求められます。
その履歴をもう一度計算しなおします。
そして、正式な返済額を算出します。
そして、元金に基づき法律で定められた金利で計算した結果、過払い金、つまり払い過ぎた金銭の返金を求める事が出来ます。
また、元金に足りていないという場合も、今度は法律に沿った金利での支払いが可能となります。
そして、ヤミ金の取り立てに怯える日々は終わります。
まとめ
ヤミ金からお金を借りないのが、もちろん一番大切なのですが、もしも万が一借りてしまった場合、一人で悩む事だけはやめましょう。
ヤミ金からの取り立ては、精神的にも肉体的にも辛く、逃げ出したくなるものです。
ですが、逃げる必要などはないのです。
弁護士に相談して、早めに対処をする事は、通常の生活をする為にも、とても大切な事です。