大学を卒業後、大手企業から中小企業へ転職し働き盛りの30歳を目の前に身に覚えのない借金(なんとなく想像はできましたが)が降りかかった現在30代前半の男です。
突然の返済に頭を抱えて、クレジットカードのキャッシングで生活費を補うことに…
働き盛りそこに父の残した借金が…
その出来事は、今から数年前の30歳を目の前にしたときのことです。
当時、大学を卒業後に就職した地方の大手企業から新しい技術が学べ、業界でも先進的な取り組みをしている中小企業へ転職して間もなかった私。
給料は、平均年収程度でしたが結婚を前提に家計を共にし、そこそこの賃貸物件で自動車1台と贅沢でもなく、節約をし過ぎることもなく過ごしていました。
そこに、生活を激変させる不幸の手紙が舞い降ります。
突然毎月5万円の出費…
謎の怪文書には、こう書かれていました「奨学金2年分300万円の返済を開始して下さい」。
私の学費は、1年目だけは祖父母に出していただき、2〜4年間は奨学金を利用し、つい昨年返済を終えたばかりでした。
さらに2年分多く奨学金を借りているため、返済の必要があると手紙には書かれています。
実は、この手紙を不思議に思ったのは受け取った最初だけで、おおよそ何が起こっているかの予想はできていました。
私には、中学生くらいの頃から離れて暮らす父親がおり、投機的な資産運用で負債を出すたびに親族に借金をする生活を続けていたのを覚えています。
「まさか!」
そうは思っても、連絡を取ることはできません。
書類を詳しく見てみると、債務者に私、連帯保証人に父親の名前、さらに保証人に父の知人があり、筆跡も印鑑ももちろん私のものではありません。
弁護士を通じて調べてみると、父親は自己破産をしており、保証人になっている父の知人もまた、事業に失敗し自己破産しているとのこと。
借金の無効を訴えようとしましたが、年の離れた兄弟が大学4年目の奨学金を申請中だったので、仕方なく返済することに。
そうはいっても、元々の生活費に突然現れた毎月5万円以上の出費は当然生活を圧迫します。
貯金を切り崩しての返済を続けていますが、ボーナス前には貯金が尽きてしまいたびたびクレジットカードのキャッシングで生活費を補うことを繰り返していました。
実は、クレジットカードのキャッシングで生活費を補っても、翌月には同じ額の返済金があり、ボーナス月には借金の返済額も高くなります。
何とか3年間で、全額を返済することはできましたが、その後、今度はキャッシングの返済に行き詰まることに…
父親の借金の返済で減ってしまう生活費を補うため、たびたび借りていたキャッシングはいつしか限度額間近に…
今度はこっち!
そうしながら、残りの数10万円をコツコツ返済する日々を続けている私です。
まとめ
30歳を目の前に、父親の残した300万円の借金返済に追われた私。
結局、クレジットカードの限度額近くのカードローンが残ることになりました。
ですが、経済的に可もなく不可もなしの生活を送る中で、突然毎月5万円以上の返済は生活が激変します。
無理な生活を送ったり、生活そのものが壊れてしまわなかったのは、カードローンに助けられたからなのかなぁとも思えてきます。